アケマシテオメデトウゴザイマス。
奈良は大晦日の気温は3℃で、雪の予報が出ていた。
奈良の雪というのは10センチも積もるともう大ごとなので、生協に注文していたおせちをお店までとりに行くのに雪はナンギだなぁと案じていたが、実際にはときどき強弱のあるものの道を少々湿らす程度の雪だったので、風は強かったが無事おせちをもらって帰ってこれた。
夫の転勤で今年は三が日まで休みになったので、元日から実家にいくことにしていた。
問題なのは、実家のあるのは奈良でも「市」と名のつく最も南、山だらけの盆地で、奈良市のような北部地域とは全く気候が違うにも関わらず、天気予報ではいちおう「北部」の範疇に入っているので、実際の天気の予測がつかないことだ。
私のところで天気が良くても実家の方では悪いということ(逆も)がよくある。
そして、私のところでも実家でも雪が降っていなくてもこの場所だけは雪が降るかも、というような「風の森」という峠を越えないと実家には行けない。
(いつも通る山麓線は風の森よりもさらに冬季は危険な道なので通れない)
おせちをもらってきてから奈良のあちこちのライブカメラをネットでさがして、とりあえず仕事に行った夫が奈良北部から無事帰宅できるのかを判断するために奈良市のライブカメラを見てみたら、奈良市は全く雪がない。平城宮跡も大丈夫。夫の行ったのは生駒だけどこの様子なら大丈夫だろう。
さて。
実家のある市には市の設置しているライブカメラがあってホームページにリンクがいくつかある。
そのうち実家に最も近いところを見てみた。
…
…
…
まっしろーーーー
少々雪が積もっているという状態ではなく、おそらく20センチ以上はある。
…そりゃもちろん、雪国に比べたらかわいいものなのだろうけれど、雪慣れしていない奈良県人にとってはもう一大事。
元日の予想最高気温は6℃。雪が溶けるか溶けないかという微妙な気温。
んーーーーー。。。と悩んでいると実家から電話。
「すごい雪だから明日来るのムリだよ。30センチは積もってるよ」
相談の結果、元日の朝の状況で実家に行くかどうか判断することにした。
で、元旦。
我が家のあたりは雲のない快晴で少し風があるくらい。
これなら…とおもいきや。
ライブカメラは雪国。
夫がネットで調べたところ、風の森は大晦日の夕方から立ち往生状態だったとか。
で、母と協議の結果、実家には行かないことに。
お雑煮を祝い、夫にお酒はどうする?と聞くと飲まないと言う。
数の子や黒豆やおなますを食べて犬の散歩に行って、未練たらしくまたライブカメラを見てみると雪が降っていない。しかも雲が切れて日が差してきている。
実家に電話してみるとやはり日が照っているという。路面の雪も大丈夫そう。
風の森を越せないようなら引き返そうということにして実家に行くことにした。
24号線を南に下る。大和高田は晴天。御所も日がさしている。だが前方の峠の上あたりになんだかとても威圧的な雲の壁が立ちはだかっている。
そして御所の駅前を通り過ぎたとたん、屋根に雪。
しばらく行くと前方が突如渋滞。そして路肩に分厚く残る雪。もちろん周囲は真っ白。
そして路肩から逸脱している車。
風の森に近くなると車は数珠つながりになってノロノロ運転。
もしかして峠越えはできないのではないか?しかし脇道はみな路面にしっかり雪が積もりノーマルタイヤのウチの車でははたして引き返せるのか??
…この後はとてもじゃないけど余裕がなくて写真が撮れなかったのだけど、高鴨神社口から京奈和の上り口までのあいだ、ほぼ20台の車が道の脇のあちこちに乗り捨ててあり、雪とのダブル効果で渋滞していた模様。
京奈和を通り過ぎたら渋滞も解消した。
後の難所は実家に下る坂と敷地内の雪だったけれど、坂の雪は溶けていたし敷地の雪は父が雪かきしておいてくれていたので無事駐車もできた。
ほんと、雪国の人にとってはこればかりの雪で…とあきれることだろうけれど、私たちにとっては新年早々ほんとのほんとにすごかったんだよ~~