クリスマスローズの好きな園芸家のブログを読んでいたら、最寄り駅の前で反原発のデモか何かを見て、経済性の側面から考えれば即時停止を求めるのはおろかなことだ、と書かれていた。
原発はローコストだというけれど、そのコストには必ず来る廃炉にかかる費用は含まれていず、また建設にこぎつけるまでに立地自治体にばら撒く諸費用も含まれない見せ掛けだけの安さで、もちろん「絶対に事故はおきない」ので事故が起こったときにかかる莫大な費用は元から考えもしていない。実際、これは電気料金とか税(東電の電気を買っていない他地域のものも負担しなければならない)ですでに否応なく支払わされているもの。
日々生み出される核廃棄物の処理費用もコストには計上されていない。
原発の電気は安くない、というのは、知る機会がそんなにない事柄だろうか。「知る必要のないことは知らずに済ます」というのはある人たちにとっては処世訓だったりする。きっとこの人は、何も起こらず原発の電気をみなが享受していた時代のままこれからも生きていきたいのだろうと思う。
「生きるために知を力とする人」たちは黙ってはいられないのだ。力のあるやつらに金を注ぎ込むかたく太いパイプを維持するためにコストのかかるすべての命をいけにえにするような電気をもう買いたくはないのだ。
だから毎週金曜日、官邸前や関電前やあらゆるところに集い声をあげるのだ。
知ることは財産。どんなにそれが自分に縁のなさそうなことでも。
おそまきながら領土問題を勉強しようかなと本を頼んだ。まだ来ないが。
私は竹島でも尖閣諸島でも欲しいヤツにくれてやったらいいのに、と思っていた。日本人は誰も住んでいないのに「ウチに入ってくんなー」と言うのはなんかヘン。
特に右翼の人たちが大騒ぎするから余計にさめる。領有権を主張したいんじゃなくて前々からあなた方が自分たちより劣るものと見ている隣国をさらに貶めたいだけちゃうんか?と。同じ領土問題ならなぜ沖縄に米軍をのさばらせておくのか。なぜ日本中を未亡人製造機が飛び回るのを許すのか。
竹島を韓国が不当に占領しようと魚釣島に台湾の活動家が上陸しようと日本人は誰も死なないが(過去のことは除いて)、沖縄ではしょっちゅう米兵が日本人を害している。この間も厚木で女性がレイプされた。
…しかし、これはいかん。べんきょう足りないのに言うてはいかん。
まるで、「原発では誰も死んでない」とツイートしまくってたイケダノブオといっしょだ。
竹島や尖閣諸島を日本が固有の領土と制定したいきさつから現在に至るまでの経緯をちゃんと学ぼうと思う。たぶん、問題がややこしくなった大きな原因は日本の敗戦とアメリカによる占領なんだろうけどね。