もやっと

投稿者: | 2013年9月26日

もやっとくる歌。

甲斐バンドの「安奈」。
これが一番ダメだ。
どこがダメかと言うと、「安奈」のところ。
「安奈」のイントネーションは

 ̄ _ _
あ ん な

とならないとおかしいのに

― ―  ̄  ̄
あ ん な あ

となっているのがとっても気持ち悪い。

忌野清志郎が曲を作る時、歌詞のイントネーションに合わないときは敢えて曲を作り直し、歌詞を耳で聞いてちゃんと伝わることを何より心がけたという話を知ってからは、横着な歌だよなぁと思うようになった。

それから古い歌だけど、バンバンの「いちご白書をもう一度」。

2コーラス目の
「学生集会へと」のところのテンポが1コーラス目と変わってしまうところがもやっとくる。
なんで、学生と集会の間に3拍置いちゃダメなのかな??

それから、これも古臭い人間だからだろうけど、今はもっとたくさんあるんだけれど、私が初めて聞いたら抜き言葉の歌詞だった、今井美樹の「PIECE OF MY WISH」。
「生きれないの」がダメ。もやもや。

私の生まれ育った東京下町の方言だと、可能の否定形は必ず「らんない」となる。「食べらんない」「見らんない」「寝らんない」「生きらんない」・・・
だからどうしても、ら抜き言葉に抵抗があるのだ。

他にもあるのかもしれないけど今思い浮かぶのはもうひとつだけで、それは、海援隊の「贈る言葉」。
私はドラマの「3年B組金八先生」は好きでずっと見てきたけれどこの歌だけは本当にいただけない。
歌詞の世界観が薄っぺらなのはこの歌に限らないから措いておくとする。どうしても気持ち悪いのは「ヤツ」のところ。
「自分が他の誰よりもあなたを愛している」ということをメロディにのせる時に、こんな詩しか思い浮かばなかったのか。
国語教師が卒業生に贈る歌として劇中で歌われる歌にしては何の文学性もない。
ただの字数合わせ。「三途の川のマーメイド」よりはるかにお粗末に思う。

いやいや、三途の川のマーメイドには参りました。
この歌詞で、震災後、リアルで紅白、どう歌うのかなと思っていたの。
おふざけでツギハギの歌詞だから、では通らないよなぁと。
「三代前からマーメイド」の歌詞は、劇中でメガネカイケイババアが「あんのやろ、さでは最初っがら決めでたんだな?」と言ったとおりに、きっとリアルでも最初から決まってたけどシークレットだったんではないかな?
うますぎるな・・・伏線回収。

そうそう、「潮騒のメモリー」のこれだけはやっぱりちょっともやっと。
歌いだしの「来てよ」のところ。
どうしても、「聞いてよ」に聞こえてしまう。特に春子ママの歌唱では。