近くに去年の秋できた、中京圏本社の大きなスーパーでは、増税前までモンテールのシュークリームが安かった。
他のスーパーで税込98円だったところが税込78円。
だからシュークリームを食べたくなったら(といってもいっぱい食べると糖質がアレなんで、1個を夫と半分コ)わざわざそのスーパーまで行っていた。
増税後、シュークリームを買おうかとそのスーパーに行ったところ、なななんと、税抜1個88円になっていた。
それでも、他のスーパーより安いのは安いんだけど、なんかすごく損した気になるので買うのをやめた(血糖値的にもそれはそれでよいのだった)。
まあ、消費税が上がれば、原材料費も輸送費もみな上がるので、増税分だけでなく、単価自体が上がってしまうのは道理である。
プライベイトブランドの商品の単価を引き下げたと宣伝打っている大手があるけれど、それは客を泣かす代わりに製造元や運輸会社を泣かしているのだ。
製造元も、大手との取引を切られるか値下げを取るかの究極の選択を迫られてどれだけキツイだろう。その上さらに2%の増税があるとなったらいったいどれだけの中小企業が生き残れるのか。
実家の両親は、養父が腰を悪くして働けない期間が長かったので、厚生年金の期間が短く、夫婦ふたりで月12万そこそこの年金受給額だ。そこからまだ、物価を考慮するとか言って受給額が下がっていく。
養父は71歳なので健康保険が1割負担だが、母は今年70歳になるので2割負担にしかならない。
これまでお昼にヤマザキの薄皮あんぱんを2個食べるのが習慣だったのだけれど(それも98円の特売の時に値引きシールの貼ってあるものを選んで買ってくるのだ)、今は税込で150円を超えるので買うのを止めたそうだ。
それでも、家は持ち家だしまだまし。
国民年金だともっと受給額は少ないし、無年金の人だって少なくない。そうした人が貸家住まいだったらそれこそ、一日二食・一食、冬にストーブをつける灯油代もなく布団にくるまって過ごす、なんて生活になるのだ。
どうして増税を決める人は、ちゃらちゃらと東京の大きなデパートで4万なにがしの買い物をして、レトルトカレーが値上がりしたとか言っちゃって、毎晩フレンチとか天ぷらとかごちそう食べて、しれっと「ご協力ください」なんて言うんだろう。