だめーじ

投稿者: | 2014年8月7日

ブックオフで、「毒になる親」を見つけたので買ってきたんだけど、ちょっと読むとものすごいダメージがきて(自分がいかに、守られずに育てられずに一人で大きくなってきたのかということを突きつけられて)寝逃げしてしまった。
昼寝の夢も悪夢でさらにダメージ増し増しなのだった。

しかし、全部ちゃんと読まないと。

これ読んでる人もきっと、「大げさに考えすぎ」とか「誰でもそんなモン」って思ってるんだろうなぁ。
これまででも、何回かそういうことを人に相談してみたことはあったけど、いつでも、「みんなそう」って片付けられてきたものな。こっちはホント、キヨブタなつもりで相談しててもそう。

たとえば、私は2歳になる前に右腕を2回やけどしている。今もはっきり痕が残ってる。成長してand太って伸びたから今は人に注視されるようなものではないけど、子どものころは本当によく目立つ醜いケロイドだった。
やけどの1回目は片栗粉でとろみをつけた卵スープの入った鍋を火から下ろして何か台の上に置いていたところ、腹を空かせた私が手を伸ばしてひっくり返し中身をざんぶり右腕に浴びたのらしい。
そしてそれからひと月たたない間に、同じところに出前のラーメン(ラーメン屋は隣だったらしい)を置いたのを同じようにひっくり返し、2回目のやけどを負った。
ベロベロに皮がむけ、医者もこれは「かわいそうだけれど痕が残りますよ」と言ったとか。

記憶にないこの件に関して私はどういう風に言われて育ったのかというと、お前はバカでいやしいので一度痛い目を見たのにまた同じことをしでかして、長い間医者に通わないといけなかったし親に心配をさせた、という感じ。

私がそれについてどう思ったのかというと、本当にまったく親の言うままに受け取っていた。
今も食い意地が汚いし、同じ失敗を繰り返すし、バカだ、と。
本当につい最近までそう思っていた。だからそういう醜いケロイドがあるのは自業自得で仕方ない、そう思っていた。

これ、ちがうやろ。

もし、私に子どもがいたら、そもそも、子どもの手の届くところに熱いものは置かない。そして、もし間違えて置いてしまってやけどをさせたものなら、もう二度と絶対に同じことは繰り返さない。
万が一、そんな過ちを繰り返してしまい、子どもに一生残る痕を与えてしまったら、何度でも何度でも子どもに詫びる。
それが当たり前の親、だと思う。

母は、自分が責任を負いたくないから私のせいにした。
幼い私は他人の腕と違う自分のケロイドが不思議だったからなんども母の言ったその説明を暗唱するように母の前で繰り返して言い、その度母は「ほんとうに意地汚い、バカなんだから」となじった。

このエピソードは印象的で、でも、一つや二つのそういうエピソードでそんな特異な親子関係は生まれないよ、という人もあるのかな。
しかし、この手のことが手を変え品を変え、毎日毎日続けられるのだ。
それを全部はじめから終わりまで聞き、それでも「同じだよ」と言われるものなのか知りたいけど。

こういうことはプロに聞いてもらうしかないんだろうなぁ。
でも、それは私の欲しいものじゃないな。
とりあえず、勇気を出して本を読み進めよう。


赤ちゃんカナヘビ。
虫を触れない高校生が6割くらいいるんだってテレビでやってた。
つまんねーヤツラだな。