彼らの訃報

投稿者: | 2016年10月25日

也々はずいぶん病気ばかりしたので、新しい病名をもらうたびに私はずいぶんネット検索をしたのである。
也々を飼っている間にブログ文化というものが盛んになっていてよかった。動物病院のホームページにもお世話になったが、それ以上に、同じ病気をたたかっているワンコさんのブログには助けていただいた。
病気の具体的な症状やもらう薬、するべき治療、日常生活の留意点、飼い主さんの心の持ちよう・・・どれだけいろんなことを学ばせていただいたろう。特にコメントを書き込むわけでもなかったが、心からありがたく思い、そのワンコさんができるだけ元気でいてくれるようにずっと願っていた。

フレンチブルのFくんは、IBDに加えて鼻腔内腫瘍もわずらい、どちらもコントロールor治癒されて、私にとっては輝く星のようなワンコさんだった。しばらくぶりにブログを見に行くと、也々の死んだ一月後に亡くなっていた。

也々のIBD、というより、リンパ管拡張症?の食餌のお手本にさせていただいた、ワンコのIBDとたたかっている飼い主さんなら必ず知っているだろうブログのHちゃんも、夏に亡くなってしまっていた。劇症型の消化器の症状だったようだ。

そして、也々の病気のことで、いちばん最初に見るようになったブログのUちゃん。若年性白内障から緑内障に移行してながく眼圧コントロールに苦しんでいたワンコさんだけれど、やはり夏に亡くなっていたことを昨日知った。

どの飼い主のみなさんも倦むことなく熱意を持ち続けて、ワンコさんのために尽くしていらっしゃった。
Fちゃんの飼い主さんの文章は朗らかで読む人の気持ちを明るくさせたろう。きっとFちゃんの看病にもそんな風に明るくあたられたのだろうとわかる。
Hちゃんの飼い主さんは毎日の食餌内容について分量だけでなく栄養組成についても詳細に記録されていた。日々お忙しい中にただワンコさんの世話をするだけでなく記録をつけるということ、どれだけきめ細やかに看病にあたられていただろう。
Uちゃんの飼い主さんは遠方の眼科までUちゃんのために車で走っていた。病状のよくない時は毎日ということもあった。犬を眼科にきちんと見せることの覚悟を教えてもらった。
この方たちのブログがなかったら、私は也々を14歳まで生きさせることができなかったかもしれない。
そんなブログを書かせたワンコさんたちの訃報を聞いてしみじみ悲しい。
 
どうか飼い主さんたちの悲しみが少しでも安らかになりますように。願わずにいられない。
 

トマト、1個だけ赤くなってきた。