夫の3連休の後、一日置いていつもの夫の休みの火曜日が来て、風が強くてにわか雨の恐れはあるもののそこそこ気温も上がりそうだったのでお出かけすることに。
はじめはまだ見たことのない十円玉もとい宇治平等院を見に行こうなどと言っていたのだけれど、ふいに気が変わってこちらも行ったことのない伏見稲荷に行ってみることにした。
朝10時に着いたものの平日なのに駐車場は混んでいる。まだまだ世間はお正月気分なのだな。
向かって左側の狛狐さん。口に鍵をくわえてます。
右側の狛狐さんは玉をくわえているんだけれども、玉は稲荷神の御霊で、この鍵はそれを手に入れたいと願う願望をあらわすらしい。
千本鳥居をきれいに写したかったけれど難しい・・・風景写真ってホント苦手で。
伏見稲荷は、この千本鳥居を進むと奥社があるのだけれど、そのさらに先に稲荷山という山があり、山道のいたるところに個人の立てた祠がある。全部で1万基ほどあるらしい。これを「御塚(おつか)」と呼ぶそうだ。御塚に参る人のために参道に茶屋があって、軽飲食を提供していたり、参拝のための蝋燭やお札を売っていたりする。
途中の大きな茶屋(にしむら亭。俳優の西村和彦の実家らしい)のある四つ辻までは人が多かったのだけれど、そこを過ぎて山頂に向かうと一挙に人がまばらになった。どこも海外からの観光客が多かったのだが、私たちとほぼ抜きつ抜かれつで歩いていたのはご夫婦と中学生くらいの女の子の白人の親子だった。
山頂。稲荷山は「東山三十六峰」の一番南の山らしい。3つの峰それぞれに古墳があって、現在は御塚の中でも大きな上之社・中之社・下之社という神蹟にあてられている。
木々深く苔むした山道にたくさんの石碑と鳥居が、整然とではなく何となく乱雑にぎっしりと建てられているさまは、いわゆる「パワースポット」的な言葉で語るには軽すぎるような、静謐というよりエネルギッシュなものをより多く受け取って、人間が社会を維持しながらより多くの幸いを望む営みを思った。
こんな鳥居が・・・えべっさん(恵比須神)でなくてお稲荷さんを信仰していらっしゃるのね。
お山を下って参道をあちこち見たけれど食べ物屋さんはどこも混雑。車に戻って帰路に食事をするところを探したら、夫が前から行きたがっていた新福菜館の伏見店を発見。