彼岸過ぎたら

投稿者: | 2019年9月24日

ごぶさたでした。

夫のガンは、生検のみの結果から言うと最も質の良いもので、「コア1/12、グリーソンスコア3+3=6、占拠率20%」・・・つまり、12本の検体のうちの1本のみからガン細胞が見つかり、その1本の検体の20%がガン細胞で、6から10までで示されるガンの悪性度の最も低い6というスコアであった、ということだ。
腫瘍マーカーのPSAの数値は4.95(今の病院で再検査したところ4.05)、触診では異常なしなので、今あるデータだけからだとごくごく初期のおとなしいガンなのじゃないかと言えるだろう。
だが、MRIをまだ撮っていないので、ガンがいったいどのくらいの大きさなのか、ちゃんとおとなしく前立腺の中だけにいるのかあるいは元気に外に飛び出しちゃっているのか、そのあたりのことはまだわからない。
先週造影CTを撮り、今週末MRIと骨シンチグラフィー(骨への転移の有無を調べる)を撮り、全部のデータがそろうのが来月2週目くらいになる。

なんで今なのか。
・・・私もそろそろ60年近く生きてきたので、悪いことというのはこちらの心の準備とか経済状態とか全く関係なく、むしろ悪意でもあるかのようにマシマシで来ることもある、というのは感じていたし見聞きもしてきたが、やはり来られてみると、なんやねん、何のウラミがあるんや、と言いたい気持ちにもなる。
母が亡くなって自分のヒットポイントもマジックポイントもごっそり減ってしまって、今はスライムにだって会いたくないという状態で、なんで魔王が来るかなぁ?
でも、そいつが人生なのですね。

例によって、情報を得るべくネットの海を泳ぎ倒しているが、体験談を拾い読みすると、同日に2か所のガンを告知された方などもいて、どれだけの衝撃かと。あるいは夫婦そろって闘病とか。
人の不幸を引き合いにするのは見苦しいことだが、私自身が健康でいることが何より大切だと肝に銘じている。

無宗教で送ったので関係ないのだが、仏式で言うところの母の四十九日が22日で、父と弟夫婦と私たち夫婦とで、両親がよく食事に行っていた和食のファミレスみたいなお店に行って食事をした。
涼しくなってきたので母の遺品の片付けにも通わないといけない。時間は経つし、物事は進む。

夫の治療の方は多分、あまり順調には進まないだろう。これから大きな病院に転院して、治療方針を決めることになるが、ロボット手術を選んでも、小線源療法(放射線の出る針を50~100本くらい前立腺に刺して、内側から放射線照射する方法。針は刺しっぱなしになるので近くにいる人も被曝に気を付けないといけない)にするにしても、多分待ち時間が数か月単位だから。
私は短気なので待つのは苦手だけど、まだまだ修行が足りんということでこれからせいぜい精神修養させてもらいます(笑)。
治療に進んで夫のQOLはある程度?かなり?下がる可能性が高いので、今のうちにやりたいことをいろいろできたらいいなとも思う。

奈良に住んでいるのに、他所からわざわざ来てみなさん召し上がるというかき氷を食べに行ったことがなかったので、この間15日の日曜日に食べに行ってきた。


レモンミルク氷。
お彼岸過ぎたらやっぱりあんまり季節外れだと思ったのでUPしとこう、と。