先週の金曜日は、3か月ごとの夫の血液検査だった。
前立腺がんの腫瘍マーカーPSAの測定で、全摘手術の後はほとんど0にならないといけないというもの。実際にはだいたい、0.00いくつ、という数字が出てくる。
夫の場合、術後3ヶ月で0.006だったものが、前回の検査では0.008になっていたので、微増と言えば微増、気にするレベルではないのだけれど、やっぱり増えたというのが気持ち悪くて、今回また増えていたらどうしよう、と私の心のうちでは気の揉めることだったが、検査結果は0.007で、微減となった。
0.00いくつというのはほとんど検出限界値なので、そういうブレがあるものらしい。そうと知っていても、再発してPSA値が大きくなっていく場合だってやはり微増から始まるのだから気が気じゃない。
PSA値が、0.1を超えてくると再発ということになる。
前立腺がんは5年過ぎてから再発することもあるそうなのだけれど、やはりほとんどの再発は5年以内、中でも術後1~2年が多いらしいから、とりあえず、次の3月の検査が1年目となるのでそれが大事な一里塚かな、と。
日曜日は朝は鳥活で、午後は実家へ。
今回は父はほがらかさんだったので気が楽だった。
話は戻るが、夫の病院で、血液検査があったので朝9時前に病院に行ったのだけれど、診察が予約時間の10時から大幅に遅れて12時前になった。
夫は水分を摂らないといけないので病院には必ずペットボトルのお茶を持って行く。待ち時間に、バッグからお茶を出して夫に渡したら、フタのところに何かシールが付いていたので、夫はペリっとそのシールをはがして、着ていたダウンジャケットの胸のところにペタっと貼った。
「つけっぱなしで忘れるで」と言ったのだけれど、「あとで捨ててくるよ」と言うのでそのままにしていた。
それからまだしばらく待って、やっと診察室に呼ばれた。
「こんにちは~」と診察室に入って椅子に座ろうとしたら、担当医が
「それ・・・知って貼ってるんでしたらええんですけどね。いや、あ、でも、知って貼ってるんでしたらええんですけど・・・」
先生は大事なことだから2回言ったのかもしれない。まあ、事実、夫の体脂肪は減らした方がいいのだから。
いつもなら、診察の前に尿道拡張の処置があるのだけれど、この日は段どりが悪くて、診察よりも後になったので病院は時間がかかってしまった。でも、血液検査の結果がよかったので私は非常に寛大であった。夫のいつものしょもない失敗も笑ってしまったのだ。