先日、バターのことを書いたけれども、イオンのPB商品はHPでは取り扱いがあるように書いているので、私の行きつけのイオンでは扱いをやめたというだけのことかもしれない。
訂正させていただきます。
しっかし、さぶいで!(横山やすし風に)
今週は実に無為に過ごしている。借りた本は全部読んでしまったし、たまった録画もないので、昨日は去年それどころではなくて脱落してしまったドラマの「テセウスの船」を尼プラで見終わった。
タイムスリップものが好物なのでな。
でも、一回見たら十分かな。
高校生の時、倫理社会の授業がものすごく好きだった私なのだが、「テセウスの船」というパラドックスは知らなかった。
あ、でも、これと同じことは考えたことがある。昔やってたブログで「彼は昔の彼ならず」というエントリーを書いた。私たちの様な多細胞生物は常に細胞の死と再生を繰り返して個体が生存しているので、私を構成している細胞は何年か前とはごろっと入れ替わっていて、そういうことを「彼は昔の彼ならず」という風に表現した。
wiki先生によると、新品の斧を指し「これはジョージ・ワシントンが桜の木を切った斧で・・・」などというアメリカンジョークがあるらしい。刃がダメになれば刃を変え、柄がダメになれば柄を変えて、と修繕を繰り返した斧が元々の斧と同じものだと言えるとすれば、の話。
倫理社会が好きだった私なので、今期のドラマで一番いいのは「ここは今から倫理です。」かな。
学ぶこと。哲学が人生にどう寄り添ってあるのか。
第一話でタカヤナ(主人公の倫理教師)が言っていた通り、この年になって死を身近に考えるようになるほどに、哲学(倫理)はとても重要さを帯びてくる。
もう折り返しなのであと4回で終わってしまうんだな。
40年前の私は本当にワクワクして倫社の授業を受けていた。先人の様々な知に触れるのが楽しみで仕方なかった。
ドラマで、今どきの愚かしい(ゴメン)若者がタカヤナの語る知に触れ、ほんの少しだけ変わる。そのさまに震える。
あのワクワクとそれは似ている気がする。
私は案外変わっていない。40年前と同じ船なのかもしれない。