この間あったこと

投稿者: | 2021年9月2日

ちょっとまたご無沙汰してしまった。

この間のことを記しておこうと思う。

 
 
8月28日
実家から帰宅してしばらくして、夫からLINEがあり、夫の職場の隣のデスクのパートさんの同居人がコロナ陽性になったとのこと。
30日に、父を医大に連れて行く予定があるので、どうしたらいいものかと。
一旦、私の弟に連絡を取って代わりに父を連れて行ってもらうことにしたのだが、足腰が弱っている父を、不慣れな弟がちゃんと付き添いできるように思えなかったし、(ゆくゆくは転院して地域の医療センターからの訪問診療を考えているので)これまでの経緯を理解していない弟に担当医との相談は荷が重いように思った。
それで、潜伏期について考えてみた。

同居人さんの発症が金曜日の夜。
発症の2日前からウイルス量が増大して他者に感染させるというのなら、隣のパートさんの感染は水曜日以降。
夫はそのパートさんと木曜日・金曜日と2時間ほど隣同士で仕事している。
潜伏期間は平均で5日ほどとのこと。それならば夫が感染している可能性は極めて低い。
さらに私が感染している可能性はさらに低い。

しかも、夫はワクチンを2回接種後2週間以上経っているし、マスクはずっとKF94をつけている。それだけではなく、抗ウイルス作用のある点鼻薬(カラギーナン点鼻薬、あるいはキシリトール点鼻薬)と口腔洗浄液(GUM)で鼻と喉を洗浄する習慣もつけている。

万全を期すなら、私が夫から自己隔離して父の通院まで別居すればよい・・・

そう考えて、再び実家に向かったのであった。
弟に、父をタクシーで連れて行くことにした、と連絡をすると、すでに30日に休みを取ったので車は出してくれるという。タクシー代も高いので甘えることにした。

日の暮れる前に実家にたどり着き、晩御飯は途中買ったランチパックのタマゴ。
夫と連絡を取り、いろいろ相談。夫はもともと29・30日は休日になっていたので体調をよく観察しながら家で待機していてもらうということにして、職場のことでわかったことがあったら連絡してもらうようにした。

 
8月29日
かねてからの懸案であった実家の庭の草引きに朝の5時から着手。前日に少ししかできなかったが、さすがに朝5時からだとはかどる。
8時ごろまで作業して朝食を食べ、9時に買い物に出る。
体に熱がこもってしまい、汗がダラダラ。ずっとマスクをしているのでかなりしんどい。一日中もつと言われるKF94だけれど、汗で濡れてフィルターの帯電性が劣ると何なので、午後になって新しいのに変えた。
父とは多少話など。冷凍庫に残ったご飯のこと(古いので捨てた方がいいと言うと「お前は何でも捨てる!」と)でキレかけられたが、前のケンカのことで父もちょっと抑制するようになったので大事には至らなかった。
食事時間は三度三度ずらした。
晩御飯は父の姉がカツカレーと枝豆を買ってきてくれたので、簡単なサラダと茗荷のおつゆを作ったら、「ひさしぶりに飯らしい飯食たわ」などと言っていた。多分父なりの賛辞なのだと思う。
夫と連絡を取るが、隣のパートさんのPCR検査はまだだという。奈良県も保健所はパンクしているのかもしれない。

8月30日
懸案のゴミ出しに行く。配食サービスを頼んでいる父は生ゴミはほとんど出ないので、燃えるゴミは月一程度しか出さないのだけれど、ゴミの集積所が坂の上で、そこまで歩いていくことがなかなか困難なのだ。
朝4時の空は半月が南中していて星もきれいだった。
玄関周りの草引きもした。

8時過ぎ弟から電話があり、夫はPCR検査は受けたのか?と聞いてくる。
夫どころか隣の人すらまだだと言うと、弟の家の事情を説明し始めた。
夫はいわばマスオさん状態で連れ合いの実家で生活しているのだけれど、連れ合いの母親が寝たきりでいろんな介護(デイサービスとか入浴サービスとか)を受けている。その介護施設の方から、同居している家族にコロナ陽性者が出た場合サービスを提供しないという通達が出ているのだそうだ。
普段はほぼワンオペで連れ合いが介護しているのだけれど、結構ギリギリの精神状態だと以前から弟は言っていた。
皆まで聞かずに了解した。
「だいじょうぶ、タクシーで行くよ」と言うと、弟ホッとして「済まんな」と詫びていた。
私にまで感染が及んでいることはあり得ないからこそ、実家に来たのだけれど、弟の連れ合いにしたら、万が一の可能性でも、現在どうにか保っているやじろべえのような生活の均衡を失いたくないと必死になるのは当然だ。私が逆の立場でもそう言ったと思う。
父には、弟が行けなくなったのでタクシーで行くよと説明し、9時過ぎにタクシー会社に連絡を取って予約をした。
それから買い物に出て帰ってきた。
帰宅が遅くなることもあると思ったので晩御飯の支度をしておいて、昼食を食べた。

父の受診予約は午後3時だったのだが、その前に血液検査の予約も入っている。遅くとも2時半に行けばいいと思ったのだけれど、父は早く着いている方がいいというのでタクシーは午後1時に来てもらった。
医大には1時40分に着いた。血液検査は空いていたので割と早く終わり2時前には外来の待合室に座った。
医大の常なるもので、呼ばれたのは3時半ごろ。
シクロスポリン(免疫抑制剤)の効くタイプの骨髄異形成症候群であるかどうかの血液検査だったのだが、結果が出るのは1週間後以降だという。次の診察を1週間後というのだが、その日に父を連れてこられるかどうかの確証がない。
2週間後ではどうなのでしょうか、と聞くと、今出たばかりの血球数の結果を見て、赤血球がかなり落ちているので2週間後まで放置できないという。
それで急きょ輸血、ということになった。この時点で4時。しかし、輸血をするのに、また採血をして、輸血する血液とのマッチングをする必要があって、その検査に30分かかると言い、さらに輸血自体が2時間かかるという。
これは、病院を出るのは7時を回るな・・・と腹積もりした。

<次回に続く>


ヘメロカリス。血の色みたい(6月7日撮影)。