すんません。ゆとりなくて。
先週、火曜に実家に行ったのはここに書いた。
木曜は父の在宅診療での初めての輸血。前日の水曜日に訪問看護師さんに採血をしていただきそれが医療センターで検査される。
当日は医療センターの在宅医療チームのお医者と看護師さんに来ていただき、いつもなら居間で診療を受けるところを寝室の介護ベッドで即ライン確保。マッチングはしてあるけれども輸血直後はアレルギー反応などが出やすいのでしばらく血圧や体温を測定する。その間に問診など。30分ほどして副反応のないことを確認してお医者と看護師さんは帰る。輸血は大体トータル2時間ほどかかる。輸血終了後は訪問看護師さんが来て針を抜いたり血圧をはかったりしてくれる。
慣れてくれば、家族の見守りがなくてもそのルーチンで在宅輸血をしていただけるそうなのだが、初めの1・2回は一緒にいてほしいとの話だった。とは言っても、輸血はこわいものだし、可能な限り見守るつもりではいる。
輸血自体は父はもう慣れたものだから特におそれる様子でもないのだが、この時はなぜか左肩を非常に痛がり、左というのは狭心症の放散痛でも痛くなるものだから素人判断はいけないと思い、まだ少し輸血が残っていたけれど訪問看護師さんを呼んだ。すると5分もしない間に来てくださって、父の姿勢から筋肉が固まってしまって痛みを感じているのを見切って、体位を変えてすぐ父は楽にしてもらえた。他所に行かれる途中で実家に寄ってくださったので一旦そちらに行かれて、輸血が終わるころピッタリのタイミングでまたこられて、後処置をしていただいた。
やはり相応の時間はかかるけれども、トータルで2時間半くらいのことだし、私も実家に行って帰るだけで済むので、医大に父を連れて行くよりもだいぶ楽だ。
金曜日は父を散髪に連れて行った。隣の県のニュータウン内のショッピングゾーンに父の行きつけの低価格理容院がある。隣の県と言っても、実家のある市の人間はそのショッピングゾーンに買い物に行く者が多いのだ。
散髪は去年の暮れに連れて行ったきり。1月は医大への通院が3回もあり、夫の休みの都合が合わず、そのうち父も圧迫骨折して身動きつかず、5分刈りの頭は伸び放題だった。
ちょうど空いているタイミングできれいさっぱり刈ってもらえた。
日曜日は、いつも父に晩御飯用の弁当を届けてくれる父の姉とその孫が都合悪く、急遽食事を作りに行った。
こういう時はパッと作れるお好み焼き。粉モン好きだから(笑)。
ほんとうは週明けて月曜日に食料品の補充に行くつもりだったが、連日だとこちらもくたびれるので日曜日に補充しておいた。
勝手に補充して代金を請求しなかったと言って、昨日の定時連絡では苦情を言われた(笑)。
今日は雨だし、明日は私は3rd shotで、副反応次第では木曜日も身動きつかないので、今度の木曜日は父は独りで在宅診療受けてもらわなければならない。その旨は在宅医療の看護師さんとは打ち合わせ済みだ。
明日も採血があるようなのだが、あまりヘモグロビンが減っていないといいな。木曜日独りで輸血だとやはり心細かろう。
戦争はいやだ。
と思いながら、全然ゆとりがなくて、こちらでも全く触れることができないでいた。
私は国旗を覚える趣味がないので、ウクライナの国旗もこのたび初めて認識したのだけれど、あの黄色と青の色あいが、昔、きっちり40年前に、大学に合格した後入学金をげとするために実父に会いに東京に行ったときに、銀座の伊東屋で買った抽象的な風景画の絵はがきにそっくりそのままで、とてもとても胸苦しい。
あの絵はがき、見た途端に惚れ込んでしまって、たしか同じものを3枚買ったはず。それを手元に残しておくことをしないで、みな大事な人(と勝手に思っていた人)に差し上げてしまった。
あの絵はがきに今会いたいな。
心惹かれるもの。それをいとおしく思える気持ち。戦争はそういう幸福の対極にある。
だから戦争はいやだ。いけない。