この頃、父はトイレの失敗がしばしばあるようだ。
高齢者あるあるで、尿意を感じてから排尿までの時間が短く、便器の中に命中させることが困難になっているのだろう。
実家に行くとしばしば、トイレがアンモニア臭いのだ。
いかに本人の尊厳を傷つけずに清潔な環境を維持するか。それが結構難題だ。
トイレ掃除は行くたびにしているのだが、問題はトイレマットだ。瞬時に解決できない。
なんとなく言いつくろって、実家のトイレマットを我が家に持ち帰ることに成功した。それが日曜日のこと。
トイレマット洗いを得意とする(?)私であるから、2度くらい洗剤で洗えば臭いが落ちるだろうとたかをくくっていた。
・・・甘い甘い。
一旦洗って干して、乾いたので取り込もうとしたら。
クサイ。
こりゃいかん、と、再び洗った。臭いのする箇所を念入りに洗った。脱水した後、その箇所に鼻を近づけて嗅いで、う~~~~ん?これくらいなら、干せば・・・
乾いたら、またクサイ。
尿を放置していてついた臭いは簡単には消えないものらしい。
こんな時にはぐーぐるさんに相談。
で、オキシクリーンを60℃のお湯に溶かして2時間浸け置きしろ、と。
オキシクリーンはないけど、同じような成分のK社の漂白剤はある。
やってみた。
過炭酸ナトリウム、偉大!炭酸塩、偉大!
見事、落ちた!
乾いても全然臭わない。やったーーー!
今日はまた実家に行って、すぐにトイレ掃除した。やっぱりアンモニア臭がする。
前回取り替えたトイレマットが臭ってる。
洗って行ったトイレマットにこそっと取り替えてバイクの前かごに臭いのを隠して、また家に持って帰り、今度は最初から浸け置きしてしっかり臭いを取ってから洗濯して干した。
夏日だったから2時過ぎから干しただけで大体乾いたけれど、明後日晴れたら念入りに日光に当てておこう。
昨日、「しずかちゃんとパパ」の第6話を録画したのを見てたら、生きていくうえで「夢」を持てないでいる主人公のしずかちゃんに、お付き合い始めたばかりの彼氏の圭一君が、「人生に夢は必須ではありません」と言っていて、しずかちゃんと同じように、親を扶けることしかしてこなかった私は、なんだか救われたような気がしたのだった。そうか、「夢」は持ってなくても引け目に思うことはないんだ。
ただ死なずに居り、その上で、できることを惜しみなく為す。そうやって生きていてもいいんだ。
掃除して、洗濯して、父を送って、その後でまた、何ができるか考えよう。