つぼのせい?

投稿者: | 2022年8月13日

奈良県が日々発表するコロナ感染者の死亡についてのPDFがあるのだが、その文書に
「※この事例は、直接の死亡原因が新型コロナウイルス感染症とは認められなかった事例です。」
という文言がついている死亡者の例がある。
この文言をとらえて、「コロナは風邪」主張の輩は、「コロナ死者の発表数は虚像だ。関係ない死者を数えて恐怖をあおり、疫病が流行しているかのように演出している」などと言い、自分たちの主張の正当性の根拠としている。

ああ、本当に度し難い。
奈良県がわざわざこんな文言をつけるのは、他府県と比べ特異的に高い死者数の言い訳をするためなんだろうが。

コロナで基礎疾患が増悪したり体力を奪われたりしなければ亡くなることのなかった方々であろう。それはコロナによる死者ではないのか。医者の言う厳密な死因などむしろ私たち素人にはなじみの無いものである。
コロナさえなければまだ共に過ごせるはずの家族が、友人が、死んでしまった、という事実だけではないのか。

死亡者について、「ただの風邪でも年間何人も死ぬのだから」などともヤツらは言うけれど、「年寄りや病気持ちはもともと死ぬはずの人間なので死んでも構わない」というのを婉曲に言っているだけなのだと自分で気が付かないのか、それとも事実そう思っているのか。サイコパスか?

この非情さは、もともと日本人のもっているものなのだろうか。
以前には「弱気を扶け強きを挫く」という言い回しも日本語にはあったように思うのだけれども、気のせいだろうか。
もともとそういう気質があったにせよ、こんなに非情な国民性というのは、この30年ほどの間に醸成されたもののように思うのだけれど。

今日は何とか頭痛を免れた。明日はまた忙しい。