日曜日に実家に行ったとき、ハグロトンボに3回会った。小雨が降っていたけれど、湿り気の強い天候の時は水辺から道路に出てきやすいものなのだろうか。普段は全く見たことがないのに。
3回目の時は、これは也々からの何かのサインかもしれない、というような「ファンタジー」が頭によぎって、雨だし慎重に走らなければ、と思った。
今日も実家行きだったが、赤とんぼが多くて、赤とんぼの群れに走り込んで行ったら避け切れなかったヤツが左肩に当たってしまった。死ななかったかな。大丈夫だといい。
ヤンマも2頭ほど見た。
帰り道は強風でトンボは見当たらなかった。急な風の時、トンボはどこに避難するんだろう。
父は梅雨前までは、在宅リハビリの先生についてかなり歩けていたのだけれど、暑くなってから歩くリハビリが無くなってしまって、今は家の中でもなかなか覚束ない。
昨日回ってきた回覧板を次に回そうとして、でもご近所が不在ばかりで4軒先まで四苦八苦で歩いて行って渡してきたのに、同じ回覧板がまた回ってきて、それは判を捺していなかったからで、仕方なくまた持っていったのだという。
「もう生きてるのがイヤになってきた」と。
まあ、そうだろうなぁ。
この間私が修繕した通所リハビリ用の古靴を「底とれなかった?」と検めていたら、「直してんで」というので「どこ?」と聞くと、靴紐を別のものに替えたのだという。以前から靴紐が長いと転倒の原因になるので短くして下さいと通所施設の人に言われていたのだった。「上手にしたやん」と言うと、父まんざらでもなさげ。
生きているのがイヤでも、生きるための工夫をしたりするのが人間なんだな。
年をとっていろんなことが不自由になって、うんざりすることがどんどんマシマシになっていくんだろうな。
それでも、うまくいったこと、ちょっと楽しいこと、おいしかったり、きれいだったり、ほんの少しでもあるんだろうな。