先週の金曜日に、件のブランドバッグと母の貴金属を持って、夫の職場に出張買取に来た買取やさんに行ってきた。
6個のバッグには1個ニセモノが混じっていた。その他に修理したバッグがあって、それは11000円値段が下がった。
ダイヤの指輪は0.67カラットの石がついていたけど、欠けていたそうでこれも値引きとなった。
それでも、プラチナや金が今高いのだそうで全部ひっくるめて17万円弱ということで、当方は値打ちがわからないので言い値で売ってしまった。
気が弱いので、交渉なんぞできやしない。
お金は速攻、父の預金の一部を引き継いだ通帳に放り込んだ。家の片付けでこれからいろいろお金も出て行くだろうから。
昨日は実家に行って、物置に放り込んであった板類を自治体指定袋に入るようにのこぎりで引いていたのだが・・・
逆にのこぎりを破壊してしまった。
あーあ。
父の「お前何しとるんよ!なんでそないなことになるんよ!」と私の失敗をなじる声が聞こえてくる。
こんな時は、父がいなくてよかったと心底思う。父がいないからこそ、こんなこともせねばならないのだが(笑)
自宅の片付けを相変わらずしていて、古新聞や古雑誌、古本をどんどん束ねているのだけれど、そんな時にも父の声が聞こえてくる。
父は、荷造りヒモを無駄のないように(後で長いところを切ったりしないで済むように)くくることができるので、私が古新聞をくくって長く余ったヒモを切っていると「なんで切らなあかん様な縛り方をするんよ」といつも文句を言っていた。
十字に荷造りヒモを掛ける時、最初横にぐるっと回して真上で十字にからげて、今度は縦にヒモを回す時、ぐらついて積みが崩れたりするのがイヤで、これ何とかうまくやることはできないのか、と、例によってぐぐるさんにお伺いを立てたら、最初から床に荷造りヒモを「4」の字に組んでおいて、交わるところに積んだものの真ん中がくるようにして、「4」の斜辺を荷物の左上角に掛けて、「4」の下に出たヒモを下辺から上にかけて斜辺とからげ、右に出たヒモとくくればよい(意味わかります?)、ということを学んだ。
この方法だと、結び手の長さの調節もしやすいので、私でもヒモを切らずに無駄なくくくることができた。
今は、一つくくるたびに、「お父さん、これで文句ないやろ」と自慢げな私である。
私が生きている間は、こんな風に父と会話するんだろう。怒鳴ったり文句を言ったりする父がイヤで、父に怒鳴られずに済むようになるのが待ち遠しかったけれど、結局、死んだ人は案外この世に居座って、相変わらず私の心の中で文句を言ったり怒鳴ったりするものだ。
仕方ない。記憶の父は私のこの脳が死ぬまでここにいるのだから。
今日はこれから、4回目のワクチン。
死なないといいんだけど。