りんりんりりん

投稿者: | 2023年12月24日

タブレットは死んではいませんでした。
でも電池のもちがすこぶる悪い。そして充電が遅い。

小学校の高学年の頃、2学期の最後の短縮授業の頃に「お楽しみ会」というのがあって、当日はお菓子やジュースを飲食してよくて、クラスの班ごとに出し物をする。
丁度フィンガー5が売れていた頃で、私の属していた班の出し物は「恋のダイヤル6700」をフィンガー5のふりして歌う、ということに決まった。
フィンガー5は当時、黄色と茶色のダイヤ柄のベストを着ていて、班のメンバーは親に頼んでそのベストを作ってもらうことになった。
私も一応、まあ無理だろうと思いながらも母に頼んでみたのだが勿論却下。母は日中は卒中と舌癌の祖母の介護に行っていた頃だったし、夜は観光バスの清掃の仕事に行っていたはず。そりゃ無理だわ。毛糸代だって馬鹿にならないもの。
私は歌が上手いという自負心があったし、フィンガー5の歌は好きだったから悔しかったけどまあ仕方ない。
しょーがない、で諦めることは慣れっこ。そういううちの、そういう子だから。
班員は6人なので、ベストを作ってもらえない私は、「応援するファン」の役をもらった・・・

こころ旅の再放送、今週は秋田で、木曜日の旅のお便りは、もう高齢の男性が子どもの頃、学校の体育の授業でスキーをする時に、裕福な家の子は自前の性能の良いスキー板を使うのに、自前のスキーの無い子は学校の備品の粗悪なスキー板を使わざるを得ず、そのスキー板では先生の滑り方の教えは習得できないので「金持ちには負けてたまるか!」と決心した、というものだった。
こころ旅のお便りには珍しい、何か負のオーラのにじみ出たお便りだなぁと思ったのだけれど、その男性の気持ちはよくわかるようなわからないような。
私も貧しくて我慢しなければならないことが多い(というかかなうことはほぼない)子ども時代だった。
だからその切ない気持ちはよくわかるのだけれど、ただ、それで誰かを恨んだりすることは全然なかったなぁ。持っている人を妬んだり、貧しい親を恨んだりはしなかった。
・・・だから今でもこんな体たらくなのかww
贅沢を知らないからなんでもありがたく感じるし、自分でできることは自分でするし、しあわせの閾値が低いし。
いいことも多いもん。
ずっとできなかったけれど、最近は、自分のことを大事にする、というのもできるようになったしね。
 
  
50年くらい前の私、お楽しみ会が終わって家にかえって、「ひとりフィンガー5」で熱唱したぜ!

そんなことを思い出したクリスマスイブ。


クリスマスカラーのナナミノキ。(蔵出し。公園にて)。