うりはめば

投稿者: | 2024年7月14日

前回まほろばキッチンに行ったときにマッカを買ってきた。
標準語ではマクワウリだけれど父はマッカと言っていた。

弟夫婦が別れて子ども二人が母に引き取られる日に、ああ、それは夏で、両親と弟と私たち夫婦と甥姪で家の近所に最期の散歩に行った。父の顔見知りの人が畑仕事をしている横を通りかかったら、「おう、もっていけよ」と熟したような良い色あいの大きなマッカをくれた。甥のRくんは5歳の小さな手で大きなマッカを落っことさないようにおっかなびっくり持って歩いた。
あのマッカは結局、Rくんたちは新居に持って行かなかったので父が食べた。
ときどき言っていた。「Rのマッカはうまかったな」と。

私は野菜としてのウリは好きだけれど、メロンはちょっと苦手で、ウリ臭さが好きでない。
メロンの香りの高いものはウリ臭さが紛れるけれど、マッカはうすら甘いウリという感じでできれば食べたくない。
実家に行く途中で産直野菜を買いに寄ったりして、この時期だとマッカがおいてあるから、よさそうなものがあれば買って行く。父はマッカが好きだったから。
それでも、ウリ嫌いが選んでくるマッカがおいしいはずもなく、「もひとつやな」と言われたりするのが常で、その度に「Rのマッカはうまかったな」と父は懐かしそうに言った。

Rくんのマッカの様には行かないだろうが、写真の前にお供えした。
かつて大きなメロンを仏壇に供えて爆発させた経験があるので恐ろしくて、マッカは2日だけ供えて下ろして台所に置いていた。

3日くらい経ってちょっといい匂いになってきたから冷蔵庫に入れて、その日の晩に切って食べた。
マクワウリ、半分ほどなら糖質セーフで食べられる。お下がりだから、好きじゃなくても食べた。
案外おいしかった。甘いものを避けている私には穏やかな甘さがサッパリしてちょうどよかった。

そんでも、父は言うだろうな。「Rのマッカの方がうまいわ」と。

私は子どもがいないので、ウリを食べては父を偲んでいる。

 
 
 
朝歩いたら、メマトイみたいな虫に付きまとわれて嫌だった。
それと左脚を何か虫に刺されてしまった。蚊かな。

お昼は中抜けの夫にカレーを作った。

レトルトのロカボのご飯を買ってきておいた。
朝からカレーは食べられないし、夜は炭水化物はほぼ摂らないので、カレーはお昼がチャンスなのだ。

結局今日も、買い物以外はほぼ台所。


昨日とは違うセミ。
近所では死ね死ねゼミの大合唱が始まった。