去年、義弟の家に行ったとき、義妹が庭でハーブや野菜や果樹を育てているさまを見て、私もちょこっと庭で何か作って食卓を彩ることができたらなぁと思ったのである。
さしあたって、義妹が分けてくれたタイのハーブを大事に世話していたんだけれど・・・
残らず枯れてしまった。
まず、2鉢くれたコブミカンのうちの1つが枯れた。
それからノコギリコリアンダーが6株あったのが1株残して枯れ、残りの1株を植え替えて様子を見ていたけれどそれも枯れた。
パクチーとイタリアンパセリとディルは元気だったが、花を咲かせて実をつけたパクチーは個体としての生を全うして枯れた。イタリアンパセリとディルも右へ倣えしたので実を結ぶ前に詰めてしまえば永らえるのではないかと切り詰めたが、ディルはそのまま枯れた。イタリアンパセリの方はひん死の状態。
そして、唯一元気だったコブミカンが数日前に急に葉が黄変した。原因はわからない。ひょっとして根をコガネムシにやられたかと思い、相当悩んだ挙句土から出してみたら根は少ないけれども食害はされていなかった。でもこんなくそ暑いときに根をむき出しにして元気でいられるはずもない。今日は葉が落ちてしまった。多分、お陀仏。
それでも、なんとか挽回すべく、努力はしたのだ。
まずパクチーのタネを入手して蒔いた。
最初のはすぐに芽が出た。ある程度大きくなったところで間引いた。
ところがその芽がナメクジにやられた。それでも毎日ナメクジ番をして肥料もあげて世話した。
それなのにちっとも大きくならない。本葉が3枚ほど出てそれっきり。
次に蒔いたパクチーはわりにすくすく育った。ところがこいつもナメクジの洗礼を受ける。良く育って食べるところがたくさんあるせいか、ナメクジの襲撃も盛んだった。見回りを強化し、殺戮し、あちこち引っ越しもした。ボロボロの姿だが20㎝くらいまで成長した。
そしたらこともあろうに花をつけだした。花が着いたら実がなって枯れるじゃないか!
たった20㎝くらいのヒョロヒョロのパクチーのつぼみを毎日見つけては摘んでいる。
もうパクチーのことはほとんど諦めた。
タイ料理も好きだが、やっぱりこの季節はさっぱりと青じそなど重宝する。
それで、ちりめん青じそのタネを蒔いた。
ポット播きにして、よく育ってきたのでプランターに植えた。
根付いてから肥料もあげて、本葉6枚の時に摘心して、売ってる大葉みたいな大きさの葉っぱになってきた。
もうじき食べられるぞ。
・・・と思っていた矢先。
これですよ。
小さなバッタに食われているものだと思っていた。バッタは見つけたら捕殺した。
そのうち葉っぱの柔らかいところがよれたり、細い糸で何かの巣のようになっているのを見つけた。
よく見ると2・3㎜のイモムシみたいのがその糸の中にいる。こいつが食っていたのか。
小さいやつだが根気よく見つけてはつぶす。一昨日は20匹ほど、昨日は7匹ほど。今日は5匹ほど。
全部殺したつもりになっていてもまたいる。明日見てみてもまたいるんだろう。
こいつはいったいなんだと思って調べたら「ベニノフキメイガ」という蛾の幼虫だった。
お店で売っているような大葉は収穫できそうにない。
自分が園芸上手と思ったことはないが、食べるものを作るのがここまでド下手くそだとは。情けなかった。
ちりめん青じそは先にポットまきしたものがまだあったので、今日はそいつを大きな鉢に定植した。
やれることはやろう。
今日は買い物に行って、お昼は残りご飯を食べて、午後はちょっと横になって、それからアジサイの剪定をした。
庭に蚊がすごいから、夕方ベニカを撒いてみたけどきくやろか。