「あんぱん」が終わった。
中学生の時、通学のサブバッグにサンリオの布バッグを使うのが流行ってた。当時のキャラクターはパティ&ジミー。ちょっと遅れてキキ・ララ。
私はこんなんだから(どんなん?)キャラクターものには全然関心なかったのだけれど、東京駅の大丸に行ったときに(母がデパート好きだったから月に一度は大丸か銀座の三越に行ってた)サンリオショップでいちご新聞を買ってもらうことが時々あった。特に「いちごの王様からのメッセージ」が好きだったのだ。
葉祥明というイラストレーターの絵をその少しあとくらいに見かけるようになって、その絵がとても好きで、本屋で平積みにされた「詩とメルヘン」をぱらぱらとめくったりすることもあった。
そのちょっと前だったか、日本のアニメを時系列に紹介した本を愛読していて、そこに「千夜一夜物語」の記述があった。大好きな手塚治虫の作った大人向けアニメで、写真と概要しか載っていなかったけれど、そこにやなせたかしの名前があった。「やさしいライオン」のことも書かれてあったと思う。当時はビデオなど貧乏な庶民には手の届かないもので、そんな昔のアニメなどソフト化もされていないし見たくても見られるわけもなかった。
私と「あんぱん」のかかわりはそんな程度。
でも、今週になって、アンパンマンのテレビアニメ化が実現した話になって、そう、この頃、私はしばしばアニメのアンパンマンも見たし、「アンパンマン大図鑑」なるものも確か、1巻からずっと新刊が出るたびに買っていた。
甥っ子がジャストアンパンマン世代だったから。
言葉の遅かった甥っ子が「あんぱんまんあんぱんまん」とたどたどしく話すさまを、今でも真似して夫と時々笑う。
姪っ子が「かさおばけ」を怖がったので、ちょっということを聞かなかったりすると、「かさおばけが来るよ」とおどかしたりした(悪いおばちゃん)。
甥ももう30歳。姪は28。昔々のことじゃった・・・
逆転しない正義は、子どもを飢えさせないこと。
生きる喜びは、人を喜ばせること。
そんなのは、ものすごくかんたんなんだけど、そこにたどり着けない人がいっぱいいて、誰かを貶めることを愉悦にしてしまってる。どんなにお金を持ってもその胸に空いた穴を満たすことはできないのに。
そのかわいそうな人たちが猛獣のようになって、今に私を殺しにくるんだね。
