かなしいいろどり

投稿者: | 2025年10月3日

10月にもなってなんだけれど、おとといの藤原宮跡のヒガンバナを貼っておこう。

46年前に奈良に引っ越してきて、黄金色の田んぼのふちを彩るヒガンバナを生まれて初めて見た。
好きな色の取り合わせではなかったけれど、毎年毎年その色合わせを見ているうちにすっかり、私の中にその景色はなじんでいって、もう秋そのものの色彩と覚えるようになった。
実家の窓から見る稲原を碁盤の様に縁取るヒガンバナが懐かしい。
眼下の田んぼは30年の間に休耕田になり全部工業用地に売られて、父の最晩年に工場が2つ建った。工場の操業音を聞いていた窓ももう他人のものになった。


今はこの彩りもかなしい。


ライファーのセッカ。シュッとした鳥なので大きく見えるけれどメジロくらいの大きさ。