コロナ以前、スーパーの食料品売り場で、時々100円ケーキの販売に遭遇することがあった。
平台に並べられたむきだしのケーキを買い物客がトングでトレーにとって、販売員さんに精算してもらう、というスタイルだ。
我が家の周りの商圏はここ年々遷り変わり、よくこの100円ケーキを招いていたスーパーは身売りして、品ぞろえや店内の様子が好ましくなくなったので、別のスーパーを多用するようになり、100円ケーキにも、いつもいる販売員さんにもずっとご無沙汰だった。
最近、私の買い物範囲に新しいスーパーができた。
開店セールの落ち着きを見計らって、先日ちょっと覗きに行ってみた。そこに、100円ケーキがあった。
ただ、そのケーキはプラスチック容器に個包装され、常設の冷蔵ケースに陳列していて、他の商品のように買い物かごに入れてレジで精算するようになっていた。
ケーキ本体を見ると、以前のスーパーの100円ケーキと同じメーカーだった。
客がトングでとる方式はコロナ以降はダメになったろう。メーカーさんもたいがいの苦労をして、個包装を考え出し新しい生産ラインを作ったんだろう。今までの販売形式と違う売り方をするのにスーパー側との折衝も必要だったろう。
あの販売員さんはどうしたろう。
ちょっと離れた大きなスーパーに立ち寄った時に同じ販売員さんを見たことがある。20・30代?のひょろっと痩せていて黒縁眼鏡をかけていてあまり愛想のない人だが黙々と仕事をする人だった。
一度ケーキを買ったときに、トレーからケーキを落としてしまって、こちらの不手際なのでそのまま買おうとしたら黙ってケーキを取りかえてくれた。怒っているようなお顔だったけれど申し訳なかった。
あの人はクビになってしまったんだろうか。それとも配置換えでどこか別のところへ?そもそも非正規さんだったのかもしれない。
判でついたように同じ仕事をして生きる糧を得てきた人が、この疫病のためにその道をブッツリと断ち切られた。
そんな人が本当にたくさんたくさんいる、ということは、狭い、人とあまり交わらない生活をしている私にも何となく見える。
それなのに、子どもだけ5万円ですか?
まともにやっても手間とコストがかかる(その上、どうせ中抜きするのが目に見えてる)クーポンですか?
ふざけるな、と。
昨日は健診に行ってきた。
腹部エコーをずいぶん念入りにとられたので、なにかあるのか、どうしよう・・・と思っていたら、どうも脂肪肝らしい。ううう。
去年は夫や父が入院した病院の階段をすさまじく上り下りして、すこぶる健脚、すこぶる体重も落ちたが、先日の公園ではちょっと歩いてもヘトヘト。
ヘタするとこのままロコモになるぞよ。痩せて筋力つけないと。