恐怖の大王

投稿者: | 2022年2月2日

一昨日は父の通院。
もう恐怖恐怖。

病院の待合室は狭いわけではないけれど、患者さんも多いから、ソーシャルディスタンスなど保てない。とりわけ月曜日はエライ先生の診察が集中していて、長椅子にみっちり患者さんが座っているのが常だ。
ところが、実際に病院に着いてみると、駐車場も空いているし、病院の中も人がまばらだった。
待合室の長椅子もちゃんと一つおきに座れた。
医大に受診する人はみな待ったなしの患者さんなのだろうと思っていたけれど、とりあえず、少し受診を遅らせても支障ない人もあるのだろう。父の場合は輸血しないと死んじゃうから、どんなに怖くても連れて行かねばならない。

輸血が少し時間かかったけれど、終わったらすぐに診察の順番が掲示板に表示された。
椅子で待っている間に、二つおいた椅子に座っている高齢男性のところに看護師がきて、体温計を渡して検温していた。知らせ音が鳴って看護師が見ている様子が不穏で、(あれ?発熱なの?)と会話に耳そばだてていると、「朝、入る時の体温どうでした?」などと聞いている。うわーーやばいーーー。しかもその男性、ブ厚めのものだけれど布マスクだし。
で、診察の順番は次のはずだったのに、掲示板に別の番号が呼び出し表示され、するとその高齢男性が診察室に入っていった。
えーーーー、だって、父の順番次だよーー??
よりによってその人、先に入れるのーーー???
・・・と心の中で叫んだが、仕方ないものね。

しばらくして高齢男性が診察室から出てきて、看護師に案内されて移動した。そうしたら別の看護師が消毒スプレーを片手に持ちながらドアの引手を掃除していった。
あーーあーーーあーーーー!
そして、父の診察番号が掲示板に表示。
診察室には、エアロゾルがーーエアロゾルがーーーーーー!!!!

だが診察はどうせ5分ほどで終わるし、父も私も夫もKF94だし、大丈夫大丈夫と心に言い聞かせながら診察室に入り、5分ほどで出てきた。
父にはドア横設置の手指消毒ジェルですぐに消毒してもらう。もしウイルスがあっても鼻や口からは吸入していないと思うけれど、怖いのは目だな。私と夫は眼鏡につばの広い帽子で多少のガードはあるけれど父は無防備。
もう、後は運を天に任せるだけ。明日で曝露後3日なのでなんとかセーフならいいな。

そんなわけで、恐怖の日々はまだ続くでございます。

診察が終わっても、会計や薬局やらで小一時間はかかるのが常なのだけれど、本当に病院は空いていて、会計に15分ほど待っただけで薬はたちまちにできていて、夫の車が玄関に来るまでに少し外で待ったほど。
玄関外のベンチで父のマスクも交換(「こんなに度々替えんでもええんちゃうんかー?」と言いながらおとなしくマスクを交換させていた)。
そして、いつもより早く帰宅できたけれど、父の配食サービスはお休みの連絡を入れていたので、その日が使用期限の奈良県独自のキャンペーンの食事クーポンを使ってお好み焼きのテイクアウトを買ってきて食べた。

近所で買い物をしたり、実家への道中で飲食店の駐車場の混み具合を見たりしても、人流抑制が進んでいるようには見えないのだけれど、受診控えがあれだけあるのを見ると少しはみな怖がっているのだろうか?
痴れ者の県知事が放置プレーなので、きっちり怖がらないと感染者は減りようもないのだけれど。


日曜日の公園の、ロウバイとメジロ。