ご町内しか歩かないのでご町内の季節のことしか知らない。
今年のキンモクセイは遅かった。10月も第2週ごろからじゃなかったか。
ヒイラギモクセイはヒイラギとギンモクセイの交雑らしいが、一緒に咲いてるの見たことないよなと思っていたら、今年はキンモクセイの盛りの時にヒイラギが咲きはじめていた。あれでヒイラギに実がなって種まいたらヒイラギモクセイみたいな香りの交雑種ができるんかな?キンモクセイとの交雑だと「ウスギヒイラギモクセイ」とかになるかもな、なんて。
ご町内にはキンモクセイも多いがヒイラギを植えているお宅も多い。たいてい鬼門よけなんだろう(ウチも裏鬼門にヒイラギがあったが虫に葉が食われてみすぼらしいので切ってしまった)。
いつも雪虫が飛ぶ頃にヒイラギの花が咲くけれど、ああ、咲いているのかな?程度の控えめな様子だったのに今年は違う。
香りが強い。ヒイラギってこんな香りだったのかと再認識するほど。花つきが例年よりかなり多いようだ。
この木のある通りを通るとキンモクセイの盛りの時のような濃厚な空気に包まれる。香りは違うけど。
喩えるなら、キンモクセイはバラ科果物みたいな香りでヒイラギモクセイは柑橘系、ヒイラギはぶどうみたいな香りかな?と勝手に定義。
今日犬の散歩をしていたら「今年は10年に一度いう紅葉の当たり年やねんて」とどこかの奥さんと奥さんが立ち話しているのを聞いた。紅葉の当たり年にはヒイラギの花も当たりになるのかもしれない。次の紅葉の当たり年まで覚えていたら確かめよう。
ご町内では皇帝ダリアがブームだったようだ。老人会の園芸好きの人たちの間でよく同じ植物をやり取りしているようなのだが、今年はあちこちの庭に皇帝ダリアが植わっていた。
咲かずに独活の大木然としたのもあったけれど、大きいのは3メートルくらいになって今堂々と花を咲かせている。
奈良も紅葉の名所はちょっとはあるけれど、このあたりの里山はスギとかマツとか、カシとかシイとか常緑樹がメインで、そこにちょっとコナラとかアベマキの黄葉がまじり、林縁をウルシの仲間の赤が彩るくらい。
空き地のチガヤの草紅葉もそろそろ色あせてきた。
今週はますます寒くなりそうだ。