ずっとお骨の写真がアタマなのもなんなので。
犬と違って、イグアナはあまり手間はかかりません。
温度管理は気を遣うけど慣れればタイマーなどに任せっぱなしにできるし。
ご飯をあげる朝だけは少し時間をとられるけど、それだけ。
他には排泄で汚した新聞紙を替えるくらい。
このところは、カボチャをチンして冷まして、大麦若葉ジュースの粉末を絞ったみかんの汁で溶いて、それらを強制給餌するのがロクちゃんの世話の主なものだったんだけれど、それがなくなって朝がなんだか少しヒマになりました。
ゆとりができたけれど、それがちょっとさびしい。
ロクちゃんの部屋にベランダが面しているから洗濯を干しに行くたびに通るのだけれど、ドアを開けるたび「ロクちゃ~ん」と言いそうになります。
ロクちゃんの温室を解体してヒヨコ電球とか爬虫類飼育用の蛍光灯とかさまざまな(そして高価だった)飼育用具をついさっき燃えないごみで出しました。あればまた何かのきっかけでイグアナを飼ってしまうこともあるかもしれない。もう、いい…
片付けたのに、ロクちゃんがほぼ12年暮らした部屋は、ニオイが染み付いています。
いつか薄れるだろうけれど、アタマの裏側にきっとこのニオイは住み着くんだろう。
ロクちゃんはいいこでした。部屋を分けていたので人馴れはあまりしていなかったけれど、私たちを噛んだことは一度もありませんでした。臆病でおとなしい、いつまでも子どもっぽいイグアナでした。
南の温かい国で木の上で一日のんびりする一生を勝手に奪ってごめんね。それに少しでも近い生活すら与えられなくてごめんね。