震災の被害にも、福島や新潟の豪雨にも胸が痛まなかったわけじゃないけど、よく見知った場所があれほどの被害だと全く言葉がない。
天川村の中学校のすぐ近くで、20数輪の花をつけたヤマユリの花の写真を夫が撮ったことがあるし、天の川温泉にも何度も行ったことがある。
天の川が暴れているようなら洞川(どろがわ)も大変なことになっているだろう。川岸のツリフネソウたちはどうなってしまったか。
十津川は弟の前の嫁さんの里で、テレビでは言わないけれど嫁さんの里のすぐそばの橋も流れたようだ。
五條市大塔町は町村合併まで大塔村と言ったところでずっと以前弟や母とドライブしたときに離れザルと出会ったところだけど(サルは母と友好的に握手した)あのバンガロー村も大きな被害があったようだ。
川上村は昨夜のtwitterのつぶやきだと町役場のある迫(さこ)への橋が流れてしまったようだ。
ここはアマゴ釣りに何度も行ったし、おいやめいと川遊びをしたこともある。
奈良の南部はいずれもものすごい陸の孤島で、以前も今回のものに比べればほんのささやかなものと言っていい土砂崩れがあったとき、十津川への道は何ヶ月も閉ざされ、子どもは川から船で小学校へ通い、五條病院まで透析で通っていた人は入院を余儀なくされたりした。
今回の被害から日常生活が戻るまでどれだけ時間が必要なのか想像もつかない。
まだまだこれから明らかになる被害もたくさんあるだろう。
私の実家は五條市だけれど、吉野川から河岸段丘を4段ほどあがったところなので水には漬からない(そのかわり台風の風の被害はひどくなるが)。ダムの放流が続き川幅はものすごく広がっていたようだが何の被害もなかった。
同じ奈良県でも私の住んでいるところは台風が過ぎ去るまで小降りの雨しか降らず、むしろ台風が遠ざかった昨日の夜の方が雨量が多いくらいだった。