ああはずかしい

投稿者: | 2010年11月27日

こないだ、ハシダスガコの「99年の愛」ってドラマを見たけどさ。

伊達や酔狂で日本人がアメリカに渡ったものじゃなし、日本が生き易い、住み易い国だったなら誰も遠い国に行って苦労しようとは思わんわ。
勤勉な国民性を目の仇にされ、権利は脅かされ偏見と差別に苛まれ、挙句の果てに国同士の戦いで収容所に放り込まれ財産は取り上げられ。

あのドラマを見た人はそういったアメリカの仕打ちを
「ああ、当然だもっともだ」
「甘んじて受けるべきだ」
なんて思いながら見ていたもんでしょうかね?
決してそんなことはないと思うんだけどね。

勤勉に働き、真摯にアメリカ社会に奉仕している日本人に、こんな扱いをするなんて、アメリカはなんて不明な国なんだ!
…と怒ったり悲しんだりして見たと思うんだけれど。

それで、その同じ人がさ。

朝鮮学校の授業料無償化停止に何の疑念もはさまない。
むしろ天晴れと思ったりしている。

なんだね、これ?

自分や自分に属するものへの攻撃には過剰に反応し、恩恵は当然だと思っている。
敵認定した相手がわずかな恩恵を受けることすら不快に思い、相手が受傷すればやんやと喜ぶ。

なんて幼い、なんて恥ずかしい国民性だろうね。

朝鮮学校に通う生徒さんたちが延坪島を攻撃したわけじゃない。
どこの国の、どんな子どもたちもそうだけど、自分で自分の出自を選んで生まれてきたわけじゃない。
そして、彼らも、おぎゃあと生まれたときから消費税払ってるんだよ。
当然もらえるべきものを停止と言って取り上げる。
日系アメリカ人の受難とどこが違うというのかね。