ほんきじゃない

投稿者: | 2016年3月24日


 
也々の肺が、もうなすすべないと分かったころ、也々に、「いくときは、おとうちゃんがおうちにいるときにいくんだよ。おとうちゃんがさびしがるからね」と言っていた。
也々はかしこいから、ちゃんとおとうちゃんのいるときに、いった。

それから、あんまり苦しがっているから、「やや、ことしもおかあちゃんとさくらみようね、っていってたけど、みなくていいからね。はやくくるしいのおわるように、ちゃんとしなないとだめだよ」とも言っていた。
也々はちゃんと、桜の咲く前に、いった。
 
写真の桜は、馬見丘陵公園の啓翁桜で、火曜日に歩きに行って撮ったものだが、こうして今年の桜が咲いてみると、なぜ也々がここにいないのだろうと思い、涙が流れた。
自分で願ったことなのに、本気じゃなかった。