生石高原へ

投稿者: | 2016年9月28日

土曜日にやったバイクのハンドルグリップの交換のことも書きたいと思っていたのだが、日曜日の生石(おいし)高原行きがまぁ、とんでもなかったので、先に記しておくことにする。
 
雨の予報ではあったのだが、降ればすぐ退散すればよいし、本命は10月中ごろ以降の花なのでとりあえず、朝5時40分ごろ家を出た。
京奈和を紀の川ICで下りて、国道県道を通り生石高原に着いたのは8時前。
意外と近い。
 

空は雲が多く、時々雨がぽつぽつ。でも北西の和歌山市のあたりは青空も見えるから・・・と思って歩き出す。


交差したススキの葉にアクセントのようにテントウムシが。
あとから思えば、これは「これ以上進むな」という山の神のおぼしめしだったのか(んなわけない)。

ホームページからダウンロードした地図を見ながら道を進む。はじめは開けていたが、笠石というところを過ぎた後はススキの中をかき分けながらの道。


アザミじゃないのよ。タムラソウ(初めて見た)。


ほとんど咲き終わっていて頂部はタネがついて枯れていたけれど、フシグロ(フシグロセンノウと紛らわしいけどナデシコ科)。

なんだか目がかゆい。ものすごく目がかゆい。
今年の春のイヌマキの花粉の時にメガネの隙間に指を突っ込んで目をこすっていてレンズが傷だらけになってしまい、最近メガネを新調したのだ。二の舞だと思い、メガネをはずして目をこする。目薬も持っているのでさす。どうにも止まらない。瞬く間に結膜がぶよぶよに腫れあがっていくのがわかる。まぶたが腫れて視界が狭くなる。口元までひきつってくるよう・・・
でも、何が原因かわからない。
 
レンズ交換していた夫が、「うわ、ダメだ、なんか黄色い粉いっぱいでカメラの中に入る!」なんて言っていて、やっとかゆみの原因が分かった。ススキだ。
よく見れば、さっきからハナバチたちが一所懸命仕事をしていたけれど、体中真っ黄色に花粉をつけている。
 
このまま帰るべきか。
でももう相当量花粉を浴びているし、結膜は飽和状態まで腫れあがってしまったので一時的にかゆみがおさまっている。それにせっかく来たのに今日のお目当てに会わずには帰れない。
 
ゆったり時間をかけてみるつもりだったけれど猛スピードで目当てのところまで行くことにする。
 
少し遅れて鼻の方に症状がきて、オッサンくしゃみをしながら進む。


オミナエシ。


リンドウ(もっとちゃんと撮りたかった・・・)


メドハギ。
 

ツルリンドウ。
 
お目当ての場所に来た。


これに会いたかった・・・紀伊半島ではもうほとんど残っていないマツムシソウ。


ちょうど花盛りだった。これを逃したらもう会えなかった。

ボロボロの目でくしゃみを連発しながら頑張って集中して写真を撮った・・・つもりだけれど、家に帰ってモニタで見たらやっぱりいまいち。もう二度と会えないかもしれないのに。

駐車場まで急いで引き返す。


ツリガネニンジン。


もう一つのお目当てだった、ホソバノヤマハハコ。

駐車場前のトイレで目鼻何度もよく洗い、目薬を差して、薬を飲み、10時過ぎに生石高原を後にした。
なんということだ、もうススキと同時期に咲く高原の花は見られない体になってしまった。