だいぶ前、twitterで星野源の「Continues」の歌詞の中の「はらいそ」についてつぶやいてる人がいた。「はらいそ」の意味が分からなかったけど、星野源が大好きな細野晴臣のアルバム名(曲名)から用いたと説明していたのでやっと分かった、というような。
意味が分からなかったけどそのままでいた人や、辞書で調べて「天国」の意味だと知った人などがその人に返信していた。
私が「はらいそ」という言葉を知ったのは、中学生の時に読んだ芥川龍之介の「奉教人の死」だった。細野晴臣もそうなのかもしれない。
はらいそというキリシタン用語がいつから使われるようになったのか、一番最初に記された日本の書物は何なのか不明なので私にはわからない。
星野源ファンの人たちは星野源の歌によって「はらいそ」という言葉を知る。星野源は細野晴臣の曲で「はらいそ」を知った。私は芥川龍之介の本で。
本来は人に隠れて使う用語であったものが、書物に書かれて、メディアに載って、何世紀も後の人が世界中の人が見ている場でつぶやく。血の弾圧の歴史など少しもまといもせず、頭上に開けた底なしの青空のような明るさで語られる。
面白いと思う。
これこそが「Continues」なのかもしれない。