15日の火曜日に、大台ケ原へ行ってきた。
カップルさんと大蛇嵓(だいじゃぐら)。この日は平日だから人が少なかった。多いとこの場所はイモ洗い状態。
本当なら稲村ヶ岳に行って会いたかったのだけれど、夫婦ともども体力低下体重増で、無理な感じがしたので、高低差の少ないこちらに会いに来た。
会えるかなぁ・・・といぶかしみつつ、みっけた。
他のところで、もう実になっているものしかなくて諦めていたところ、夫が発見。
ヒメイチゲ。もうこれで、私が会うことが可能な日本のイチゲ類はコンプしたんじゃないか?
これもお初。コミヤマカタバミ。ミヤマカタバミもかわいいけど、こちらはピンクの筋が可憐で。
もうちょっとで駐車場に戻る、という時、横の斜面の上で物音がしたので見てみたら・・・
アナグマがいた。
じっと私を見て動かない。夫にも教えてしばらく見ていた。警戒はしているようなんだけれど、やっぱり動かない。
「ややちゃんにたのまれてきたの?おとうちゃんもおかあちゃんもげんきだからしんぱいしないようにいっておいて。いっつもややちゃんがすきだよ。ややちゃんのことおもってるよ。ややちゃんのかわりにあいにきてくれてありがとうね。いっぱいごはんたべて、こいびともつくってこどもうんで、げんきでくらしてね・・・」
私が、自分の中にあるおとぎ話をとつとつと話しかけるのを、アナグマさんはずっと聞いていてくれて、私の言葉が途絶えたとき「それじゃいくよ」ってそぶりで身をひるがえして斜面を上がっていった。そして振り返った。
「またね」と声をかけた。
一昨年大台ケ原に来た時も、帰り道でいろんな動物に会えた。おかげですんでのところで事故に遭うのを避けられた(と、心の中の1%くらいで思ってる)。
ここはとても天上に近くて、なくしたものと何かの糸でつながっているのかもしれない。