きかない

投稿者: | 2019年11月15日

夫は春にイカリソウ展に行ったときに同時に開催していた多肉サボテンの展示即売会で買ってきたコーデックス(ドルステニア)をそれはそれは大事にしていて、無精者のくせにタネ蒔きなどもして子苗が10コほどもできた。問題はドルステニアの耐寒性が低いことで、今まで玄関の窓辺でかわいがってたハオルチアやガステリアと同じ場所では冬越しができない。それで、先週の日曜には100均グッズで温室まがいのものをこしらえた。
ロクちゃんの保温電球など私はどうもみな捨ててしまったらしく、この間家探ししても無く、小動物用のフラットなヒーターをamazonで注文した。
今日の明け方はだいぶ冷えるということだったので、昨夜はもう9時を回っていたのに夫はそのヒーターを温室にセットして、玄関の窓辺に置いてあったドルステニアを2階の出窓に設置した温室もどきに入れた。
夫がそんなこんなをしているうちに就寝時間が迫ったので、私はそそくさ風呂に入り寝室に行ったのだった。10時には布団に入っていないと寝そびれて睡眠が足りなくなってしまうからだ。
蕁麻疹が出ていたので寝る前に抗ヒスタミン剤を飲んだから入眠もスムーズだったし深く眠っていたように思う。
それが12時過ぎ、夫が寝室に入ってくる気配で目が覚めた。なんだか普段と異質だったから。臭いが。
灯油の臭い。深く眠っていたところで目覚めて、きつい灯油の臭いで部屋がいっぱいで頭がすぐに痛くなってきた。
夫はまたやってしまったのだ。ファンヒーターに灯油を入れて、自動停止した電動給油ポンプのスイッチを「切」にしておくのを忘れたのだ。
給油した缶をファンヒーターにセットしてそのままトイレに入って(夫のトイレは長い)出てきたら、玄関でポンプから灯油が噴出していたそうだ。それを新聞紙で拭いて掃除していたのだそうだ。
私は眠くて、そのまま入眠しようと思ったのだけれど、腹が立ってくるのと頭がガンガンしてくるので目が冴えてきてしまう。灯油がどれだけ残っているのかも気になって起きて玄関に行って灯油タンクを持ち上げてみた。ほぼカラ。
先々週灯油を買ってきて、1回入れた灯油がなくなって、夫が給油したので残り8リットル。そのあらかたがあふれ出てしまった。
怒ってもしかたないのだ、忘れてしまうのだから、と思っても、せっかくうまく眠れていたものを起こされたことと、ものすごい灯油の臭いに頭が痛いのと、あんな痛い失敗をやすやすと繰り返すことへのいら立ちでどうにもこうにも眠れず、だが夫はこんなことをしても絶対ちゃんと眠れる人なので眠れない私がもぞもぞすることで睡眠を妨げるし、結局居間に起きてきてしまった。玄関をあけて扇風機(まだ片づけていなかった)で灯油の染みたあたりに「強」の風を当てていた。
3時前からウトウト2時間くらい寝て起きて弁当の支度を始めた。
灯油がそろそろ少なくなっているだろうとは思っていたのに給油しておかなかった私が悪いのだ。トイレの照明の消し忘れとか、風呂のガスの電源オフとか、そんなことはたいしたことではないのでこの頃はスルーする。だけど、灯油は臭いし危ないし、お金もかかる。手動ポンプならこんなことにはならないけれど楽さを求めて電動ポンプにしているのだから、給油は私自身で行うか夫がするにしても私の管理下でするかにしないといけないのだと思った。
前回の失敗時に灯油タンク置き場に貼った張り紙はそのまま貼ってあるのだけれど、夫のノウミソには全然効かないおまじないだったのだ。しようがない。


火曜日に出かけた天川村のみたらい渓谷の紅葉。