あついねえ。
父の誕生日祝いで実家に久しぶりに泊まってきた。庭は草ぼうぼうになっていたので朝5時前に起きて草引きをした。草引きの前にゴミ捨てに行ったら、東の空に三日月と、何か惑星の明るい星と、オリオンが見えた。
父の衰えが気にかかるが、同居するのはとてつもなくしんどいし、困ったものだなぁ。
話変わって。
梅雨が明ける前、図書館で借りた本ばかり読んでいた。
塩田武士の「罪の声」を読んだ後、書評を探して読んでいたら、「グリコ森永事件」をもとにした小説で「レディ・ジョーカー」というのがあると知って、何となく読んだことのなかった高村薫を初めて読んだ。
上下2巻のごっつい本を図書館で借りてきたのだが、しかも活字が2段組で字も小さい。ハード。ごっつい本には闘志が燃える。
面白かった。「罪の声」がかすむほどだった。特に合田雄一郎という刑事がよくて。インテリな刑事で、すっきりした容姿の男らしい。そして足はズック(という表現が昭和な私にはよい)。
高村薫の著書には合田雄一郎シリーズがあるらしい。私でも題名を知ってる「マークスの山」というのが合田の初めて登場する作品らしい。それで、その本を借りる。あっという間に読む。それから「照柿」というのも読む。これもよかった。
「レディ・ジョーカー」後の合田シリーズは「太陽を曳く馬」というオウム事件を題材にしたもので、どうにか読んだのだけれどもこれは難解だった(オウムをモデルとする新興宗教の台頭にゆさぶられる既存仏教、特に密教のあれやこれや)。この「太陽を曳く馬」はこの作家の別のシリーズの1作品でもあるので、そちらのシリーズの方を好んで読まれている方には入り込みやすいのかもしれないのだけれど、私にはしんどかった。
続けての「冷血」もまたよかった。これは「世田谷一家4人殺人事件」を下敷きにしているようだ。
今のところの合田シリーズ最終巻はまだ出版されて間がないので、図書館では順番待ちの状態だ。仕方ないので、ミシン仕事に今はシフトしている。
はやく順番が来ないかなぁ。
映像化された合田雄一郎の役は、中井貴一、徳重聡、上川隆也がやっているようなのだが、私の頭の中ではなぜか松下洸平になっている。「ズック」が似合うと思うんだよな。
読んでない人にはまるで分らない話でした。
さて。
源平ツリフネソウだーーと嬉々としていたあの子。
・・・違った。
これはアメリカアゼナみたい。
一緒に生えている子はベゴニアさんらしい。大きくなってお花咲かせておくれ。