あっという間に師走になってしまった。
このところはずっと、イカリソウのコケだらけの表土をはいで新しい土を足すという作業。
9月の頭に水やりがおろそかだったので枯れさせちゃったの、多し。交配実生でいいお花が咲いていたのも枯らしちゃった。辛い。
気温が下がる前にどうにか、と思って、9割がたまで終わった。これからは庭仕事も寒い。
月曜日は実家に行ったけど、収集日のゴミを捨てるだけで昼前に帰ってきて、またイカリソウをやってた。
火曜日は雨の予報だったけれど、昼頃は止んでいたのでイカリソウをした。
ほどほどで作業を終わらせて、たまったポイント消化で買った萩尾望都の「一度きりの大泉の話」と竹宮惠子の「少年の名はジルベール」を読んだ。
・・・ずっとずっと本が読めなくなっていたけれど、ちゃんと読めた。
「一度きりの大泉の話」はずっと気になっていたんだけれど、これを読んでがっかりしたという書評も多かったし、絶交の話だということも見知っていたので、読んで落ち込むといけないと思って避けていた。
でも、読んでよかった。どちらがどうとか言うべきではないけれど、私が近いのは萩尾望都の方かな。
私は、竹宮惠子にも萩尾望都にも、作品として接するというだけでそれを越えた特別の思い入れはないから、これを読んで特に幻滅とかなにもなかった。それでも、筆を折るという選択肢を萩尾望都が選ばなくて本当によかったと思う。竹宮惠子とバッティングしないように細心の注意を払って執筆をしてきて、制約がありながらあれだけいろんなジャンルの作品を世に出し、70歳を過ぎてもなおあれだけの品質のマンガを描ける。この人は「翼があって腕のない人」なんだな、とわかった。
昨日は朝から気温が高かったから、9時にはもう庭に出てまたイカリソウをやった。夜「英雄たちの選択」という番組を見ていたら光明皇后で、ゲストで出ている女性をよくよく見たら里中満智子だった。お年を感じた。この人も萩尾望都と同年代だものな。ふつうに「おばあさん」なんだな。
櫛の歯が抜けるように、そのうちこの年代のマンガ家さんの作品が読めなくなるんだろう。もう半分引退なんて人も少なくない。今のうちに読んでおかなきゃ、と思い、今日は朝から「王妃マルゴ」を全巻注文してしまった。
・・・こないだ、書庫を整理したばかりなのに。