昨日は雪だったから歩きに行かなかった。
今日は朝からは歩く気満々だったんだけれど、午前中はちょっと用事があって出かけて帰ってきてお昼を食べたら眠くて、歩きに行くのをサボってしまった・・・
こころ旅クラシックで明日香の岡寺近辺の回が放送だと昨日のうちに知っていたので録画して、朝版をお昼に見た。
反響の多かった回を「クラシック」と銘打って再放送しているのだと思うのだが、この回は輪行のはずが電車が不通となり、乗換駅までタクシーを使うというハプニングが面白がられて視聴者の印象に残っているのだろう。
正平さんが足止めされたのはJR五条駅で、市とつく奈良県の自治体の中で唯一近鉄の通らない五條市の主要駅だ。
よほどのことがあっても不通にならない近鉄と違ってJRはヘタレですぐ止まる。だというのに、五條には1時間に1本あるかなしかのJRしか通っていない。そもそも住民はほぼ鉄道をあてにしていない車社会。
それでも、原付免許しかない私には、実家から大学に通う時も、結婚してのち実家に行く時も、かけがえのない足だった。
単線が、御所市掖上(わきがみ)駅を過ぎてから奈良平野と隔たり街の景色を失い、吉野口を過ぎるとどんどん山の中に進み、緑の谷間を突っ切るように走り、国道24号線と交差するとともに五條盆地に抜けて、真正面の金剛山の裾野を左にカーブして北宇智駅に滑り込むその車窓の風景をどれだけ愛したか。
国道に沿って列車は走り、五条駅に着くと、駅前の看板の前あたりに父の車があって私にクラクションを鳴らす、というような時もあった。
・・・今日のこころ旅ではそんなことを思い出しながら、JRの不甲斐なさをさもありなんと見、スタッフの狼狽に同情しつつ笑った。
クラシックではなく本放送があった時、母に、「五条駅に火野正平が来てたんだよ」と言ったら、「火野正平嫌い、ああいう女にだらしない男」と鼻も引っ掛けなかった。母には女の敵、だったみたい。
清掃車の「赤とんぼ」の謎については
ごみ収集車から流れる「音楽」の知られざるひみつ
というページがあった。よく理解できた。
「エリーゼのために」は聞いたことがある。「乙女の祈り」も。