イ○ンで、150円くらいで買ったスペインのジャムがあって、このあいだパンをトーストしたときに塗ろうかなと思って開けようとしたのだけれど尋常な固さでないほどきつく閉まっていて結局ハチミツを塗って食べた。
癪なので、パンを食べてからゴムの輪っか状のオープナーで握って開けようとしたが開かない。フタの中央を叩いて少しへこませてから同じようにやってみたがダメ。ゴム手袋をして開けようとしてもダメ。お湯を沸かしてフタを温めてからやってみたけどダメ。
これは21世紀の文明に頼らなければアカンのかとつらつらググるに、工具のようなオープナーがあるらしい。
近所のホームセンターやスーパーでそのようなオープナーを探したのだがどこにも売ってない。
ネットで頼むと送料がかかるしたかだか150円のジャムにそのような出費は口惜しい。
今日も遠くのイ○ンまでバイクで走って探したけれどやはりオープナーはなかった。どうしよう。
今後年取った時にフタなどは何でも開けにくくなることだろうと思うし、そもそも私も夫も握力がなくてこういうことはいつも苦手なので少々割高でもオープナーを注文しようかと思い、いや、もう一回だけ試してみようと、念入りにフタをお湯で温め、両手にゴム手袋をはめてチャレンジしてみたところ、無事開いたのであった!
よかったよかった。もうちょっとでオープナーを注文してしまうとこだった。
話は変わるけど、梅ちゃんには「焼け跡臭」がない。
あれだけ壮大なセットを組んでおいてなんでだろう。
一番違和感があったのは解剖実習の話のところだった。
梅ちゃんは勤労動員される様な年頃で敗戦間際の東京は毎日のように空襲があったのだから、人の死を見ずに済んだことはありえないだろう。それも一度や二度で済むようにも思われない。終戦後も餓死や病死の野垂れ死にも珍しくなかっただろう。
戦時中の子どもは毎日の生活の中で年より早く大人になることを要求されただろう(「カーネーション」の優子の戦時中の「鬼畜米英と竹やりで戦って討ち死にするごっこ遊び」にあらわれているような)。他者の死も自己の死も常に身のそばにある生活を送ってきたはずだ。
そんな暮らしをしたものが、戦争が終わって2年経ったからと言って、解剖室→死体→真っ暗→オバケ?→キャ~~~…というようなふわふわ浮かれた女学生でいられるものか。
梅子のキャラクターを考慮してもリアリティに欠ける。
脚本がひどいのだろう。ただ時代設定を戦後にしただけで登場人物たちは2012年の人間の心のありようで動くから話に深みがなく学芸会になってしまう。
復興や新時代の明るさやはつらつさを書くのはいいけれど、そこに戦後の日本人がそれぞれに持っていた苦渋や悲哀が裏打ちされていなければ。
視聴率がいいのが不思議だが、最近の視聴者はわかりやすくてながら見で済むドラマの方が気楽に見られるということもあるのだろう。
とにかく我が家はもう脱落。