下肢閉塞性動脈硬化症の血管内治療(IVR)について、患者の側から経過など書いてある記事をネット上ではあまり見ないので、何か書いておくのも誰かのためになるかもしれないと思い書いておくことにした。
1月10日 術前検査・説明
術前検査は血液検査・心電図・胸部レントゲンを行った。
1月15日 入院
10時半に直接外来に出向き、入院手続きの後11時に病棟に案内される。
すぐ昼食。
夕方、そけい部の剃毛。入浴の後左腕に留置針をおかれ術前の点滴。
夕食。以降術後まで絶食。
1月16日 手術
朝絶食。
尿道カテーテル。術前の点滴。
10時45分、ベッドごと治療室へ。
左腸骨動脈に12センチのステントを入れる。
13時15分病室に戻る。
カテーテルを入れた傷口をふさぐため術後6時間は体をいっさい動かすことができない。
傷が塞がりにくい場合は圧迫のため砂袋を傷口にのせることもあるらしい。母の場合は必要なかった。
術後すぐ飲食してもよい。特に水分は多く摂取するように言われる。が、母は吐き気がして食べ物を欲しがらず、お茶だけを吸い飲みで飲ませた。
術後は翌日まで連続して点滴。
18時に夕食が出る。仰向けに寝たままなのでスプーンで食べさせる。4口ほどしか食べず。
19時、上体のみ起こしてよいと許可が出る。
足先が熱く感じられ寝苦しかったらしい。
1月17日 術後2日目
朝から尿道カテーテルを抜く。点滴があるので静脈留置針はそのまま。以降は立っても歩いてもよい。
お昼前外来にてABI検査。これは両手両足の血圧を同時に測定して動脈の狭窄や閉塞の状況を数値化するもの。
術後、左足先が赤くむくんでいるので担当医にたずねたところ、血流が回復して一度にたくさん血が送られるようになったため初めはどうしてもむくむらしい。
昼食後点滴が終わり、留置針を抜く。
微熱があったが術後はありがちとのこと。
夕方に担当医から説明。翌日退院が決まる。
1月18日 術後3日目
朝10時前に退院。服薬はこの血管内治療の関係としてはバイアスピリンのみ。
これは大事!
術後一定の時間は全く身動きつかないので、水分を取るための吸い飲みかあるいは曲がるストローのついたコップなど絶対に必要。
ウチの場合は用意していなかったので詰所で借りた。
できれば持参するか、借りられるかどうかたずねておく方がいいと思う。
※なお、以上は私の母の経過だけを追ったもので、病状の軽重によりまたその人の体質そのほかにより、経過はそれぞれだと思いますので、何かの参考程度にしていただければ幸いです。